南の小言

100年健康を作るPTの日常

痛みの根本を改善

今回の内容に関しては様々な意見があると思いますが、あくまで私の意見です。

 

現在、接骨院だけでなく筋膜リリースやカイロプラクティック、ボキボキ整体等様々な手技を用いた治療院が続々と開業しており、この界隈で人気を博しています。

 

特にボキボキ整体は視覚的、聴覚的インパクトが強くSNSで非常に注目されています。あのインパクトは、マーケティングするうえで大きな武器になると思います。

もちろん賛否の声はありますが、私はどれも立派な治療法だと考えています。即自的に大きな結果を残し、お客様を満足させることが可能な点、マッサージと同じで受け身で解決可能な点、この二点はこういった治療院の特色であり、フィットネスとは対極的な点だと考えています。フィットネスには継続と自助努力が必須になってきます。

 

日本では、痛み=治療院という流れは主流ですが、痛み=運動という流れは全くと言っていい程浸透していません。

運動は健康維持やボディメイクに用いられることが大半であり、痛みが出たときは安静にしようというのが一般的な考え方です。もちろん安静は大切であり、炎症期に無理な運動を行うと悪化することはどの疾患にも言えることです。

 

しかし、痛みの大半は不良姿勢から成る関節や筋ストレスからくる問題。つまり、表面的な歪みや硬結を取り除くことができても再発する可能性が大いにあります。実際、治療院の再発率の高さが問題視されており、腰痛は1年以内の再発率が30%、10年以内の再発率が80%との報告があります。

 

ということは、痛みの根本の改善を図る為には、運動が必須になってきます。細かく言うと標的筋の強化や柔軟性向上、関節の正常運動学習みたいな感じですかね。

 

健康維持やボディメイクの他に、疼痛の根本的改善(再発予防)に一役買っているのが運動。

疼痛→治療院→寛解→普段通りの生活→疼痛→治療院という負のスパイラルを無くすためにも、疼痛→治療院→寛解→フィットネスジムで根本を改善という形で再発を予防する流れを世に定着させていきたいものです。

 

その為にも、フィットネスジムに関わるスタッフもメディカルな知識、痛みや可動域に関わる知識を習得していく必要があると考えています。元々トレーニングに関してはプロフェッショナルな方々なので、ここにメディカル要素を習得すると大きな武器になると思います。

 

痛みでジムを退会というケースを今後はゼロにしていきたいと思います。

一度診断を受け、フィットネスジムでは困難な治療(物理療法や徒手療法、薬物療法等)を受けて頂いたうえで、根本的な改善はまたうちのフィットネスジムに任せてください!このような自信を全てのオーナー様に付けていただきたいと思っています。