南の小言

100年健康を作るPTの日常

院内リハと訪問リハ

今日は利用者さんの通院の同行を実施しました。

 

股関節の手術を施工し、病院でのリハビリを2週間実施した後退院。通院はバスを利用する必要があり、大きな不安があるということでリハビリを兼ねて通院の同行を実施しました。

 

院内でどれだけ筋力トレーニングや歩行練習を実施しても、在宅生活ではまったく活かされない可能性があります。それは環境が180°違うからです。

 

院内の様な整った環境で歩行練習を行なっても、現実に院内の様な平で歩行しやすい地面は存在しない為、活かされません。少しの傾斜、階段や段差、車や横断歩道等たくさんの障害が存在します。

 

もちろん基礎的な筋力は院内リハビリで付けていく必要がありますし歩行練習はもちろん大切です。しかし、いくら院内で退院後を想定した練習を行なっていたとしてもそこには限界があり、在宅生活との相違があります。

 

病院勤務時代に、自宅退院後ひと月も経たずに再転倒して入院される方がたくさんおられました。

 

それは院内生活と在宅生活との相違から生じた問題だと考えています。

 

訪問リハビリはその相違を埋めるためにも大きな意義を発揮しています。

 

訪問リハビリというものを多方面から考えていく必要があります。

 

今回の同行に利用者さんは大変満足しており、感謝の言葉を頂きました。

 

信頼関係を築く大きな一歩となったと思います。