南の小言

100年健康を作るPTの日常

心のゆとりは人生のゆとり

本日の正午、私はお茶を一本買いにドラッグストアに行きました。私がレジの列に並んでいると、一つ前に並んでいたご高齢の女性が私の購入物が自分よりも少ないことを確認し、「お先にどうぞ!」と譲ってくださいました。

 

このゆとりのある行動に感動しました。

 

日本人の大半は心にゆとりがないと言われており、加齢に伴いそれは顕著に出現します。

 

理由としては、持続的なストレスによる精神的な疲弊と脳の気質的な退行性変化によるものが考えられます。

 

日本人は考えすぎる民族とも呼ばれており、常に気を張っている為、心にゆとりがありません。欧米では自分自身がルールといったような考え方を持つ人が多いですが、日本人は周りに合わせる文化です。逸れたことをすると不安になるというのも日本人特有です。

 

脳の一部である前頭葉は加齢と共に萎縮する為、判断力低下や感情の抑制困難といった症状が出現します。高齢者は怒りやすいとよく言われているのはこういう理由があります。

 

心にゆとりを持つことは人生のゆとりに繋がります。

 

「こういう性格だから」「日本人だから」と諦めてしまうと何も変わりません。

 

心にゆとりを持つことで一喜一憂することが無くなり、不測の事態にも臨機応変に対応できるようになります。ストレスという病の根源を減少させることが出来れば、ゆとりのある人生を送ることが出来ます。

 

性格を変えることができませんが、心のゆとり獲得に向けて努力することが大切です。

 

 

私に譲ってくれた女性にとっては小さな行動だったかもしれませんが、私にとってはゆとりの重要性を学ばせていただける良い出来事となりました。