南の小言

100年健康を作るPTの日常

5年後10年後を見据えて

石川県鳳珠郡能登町のカフェに行ってきました。f:id:going373:20230521222558j:image

能登は金沢と比にならないくらい人口が少なく、約45%以上が65歳以上の高齢者という地域です。

若者が街へ出ていく為、日に日に過疎化が進んでいます。

 

そんな中、若い夫婦で営んでいるこの店は、僻地に存在するカフェであるにも関わらず、食べログGoogle等の公の場への投稿をお断りしています。今の時代SNSや口コミで拡散され顧客を獲得する手法が当たり前であり、僻地に存在するのであれば尚更重要であると思います。ただ、それを敢えて禁止にしている。よくある【SNS映え】だけを目的に来店するお客さんを集客のターゲット層としていないことが分かります。

 

また、私たちが来店しようとした時には既に常連のお客さんがコーヒーを嗜んでおり、店員さんと楽しそうに話されていました。そしてその店員さんは私たちが来店するや否や笑顔で話しかけて下さり、珈琲の説明や試飲もさせて頂きました。

 

このカフェは、一人一人のお客さんをどこよりも大切にすることで常連さんに愛されるカフェとなっていると考えました。

 

最近の飲食店は【SNS映え】に精を出しすぎる傾向にあります。その結果、一時は大盛況しますが、徐々に勢力を失い、時代と共に消えていきます。

 

結局最後まで残る店は、お客さん一人一人を大切にしている店だと思います。常に流行を追いかけ、時代が過ぎる前に次の流行、その次の流行へと常に波に乗り続ける事ができる経営者は消える事なく5年後10年後も生き残る事ができると思いますが、大半は2度目の波に乗る事ができず消えてしまいます。

 

これは飲食店のみならずどの業界にも言える事であり、目先の利益のみを考えて行動すると、急成長の可能性と同程度に急激な衰退の可能性も発生します。

 

まずは目の前のお客さんを大切に、商品の質や価値に重点を置き、5年後10年後を見据えた取り組みを実施していきたいですね。