南の小言

100年健康を作るPTの日常

二兎追うと失敗する?

二兎追うものは一兎も得ずイラストのフリー素材|イラストイメージ

 

【二兎を追う者は一兎をも得ず】

 

これは古くから日本に浸透している諺です。欲張って二つの物を同時に求めると、結局どちらも得られず失敗するという意味であり、人は戒めの言葉として用います。言い換えると、一つの物事を確実に極めた方が成功するということです。

 

ビジネスにおいてもこの考え方は非常に重要だと思っています。経費(コスト)削減を第一と考えすぎるがあまり、自分の主としない部分にも労力や時間を費やしてしまい、全てが中途半端になってしまうといったことは起業したての事業主によくある話です。経費削減は大切ですが、時間には限りがあり、自分自身が実施できるタスクにも限界があります。その為、過剰な経費削減に走ってしまうと、主としている商品の質の低下に繋がります。結果として売上は低下してしまいます。

 

二兎(売上と過剰な経費削減)を追う者は一兎(売上)をも得ず

 

となる訳です。

 

しかし時には【二兎を追う者は一兎をも得ず】に囚われない思考も必要となる場合があると思っています。

 

この目まぐるしく変化する時代、何がヒットするか分かりません。過去の記事でも記したように、売れるべきなのに売れていない商品というものは世の中に溢れる程存在します。こんな世の中で一兎しか追いかけていない者は、その一兎を捕まえることができなかった場合どうするのか。また兎探しから始めるしかありません。

 

二兎、三兎と追いかけている者は、仮に一兎を逃がしても標的を変更することですぐに次の行動に移すことが出来ます。

 

前しか見ていない(一兎しか追いかけていない)と躓きます。

 

要は、この世の中を上手に生きていくにはたくさんの武器が必要です。たくさんの武器を持つためには、まずは二兎も三兎も追いかけてみること。一兎得てからまた一兎では時代の変化についていけません。たくさんの兎に手を出すことは自分の可能性を広げることに繋がります。もちろん全てが中途半端になるリスクはありますが、その後は自分次第です。

 

この諺に固執せず、臨機応変に使い分けることが大切です。