南の小言

100年健康を作るPTの日常

ストレスフルでは痩せません

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昔はストレスは諸悪の根源といわれていましたが、現在は適度なストレスが作業効率やモチベーションの向上に寄与すると言われています。ストレスが少なすぎるアンダーストレス状態は、心身に悪影響を与え、生産性を低下させます。

 

ただ、このストレス社会において適度なストレスに照準を合わせることは可能なのでしょうか。

 

結論から言えば、可能か不可能かでは無く、ストレス管理出来るようにならなければ大成できません。つまりストレス管理出来ないなんて言ってられないということです。

 

ストレスの恐ろしさは計り知れません。過度なストレスは自律神経を乱します。自律神経が乱れると身体に数え切れない程の問題が生じます。元々ストレスに強い人と弱い人がいますが、弱い人も「私はストレスに弱い」なんて言ってられない時代です。ストレス管理できない人は、社会で自分を売っていく際の大きな弱点となります。まずは自分自身がストレス管理を徹底できるように務めていきましょう。

 

そして、ジムの会員さんに目標達成してもらう為に最も大切なことは、ストレス管理出来るようになってもらうことです。特にダイエットが目標の人に言えることですが、ストレスに苛まれるタイプの人は必ずダイエットに苦戦します。それはなぜか。ネットで「ストレス 太る」と検索すると沢山ヒットします。大半のサイトには、ストレスが溜まると暴飲暴食になる、運動機会が減少する、ジャンクフードの摂取量が増加する、アルコール摂取量が増加する等が書かれています。もちろんどれも理由のひとつだと思います。

 

ですがそれよりも考えるべきことがあります。それはストレスによりコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が増加することです。コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンであり、本来肝臓での糖の新生や筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解促進に働く生体にとって必須のホルモンです。そのコルチゾールが過度なストレスに伴い過分泌を起こします。過分泌を起こすと、身体が食糧不足と勘違いし、代謝遅延や筋肉分解、脂肪貯蓄へ働くようになります。つまりダイエットとは逆の作用に働き、飢餓から身体を守るように働きます。

 

過度なストレス状態ではいくら運動しても痩せることはできません。むしろ「頑張っているのに痩せない」という気持ちがさらにストレスとなり追い打ちをかけます。

 

そこでトレーナーに求められることは、過度なストレスをかけない運動の処方です。それこそ適度なストレスであれば効果は高まります。「ジムに行きたくないけど、行かなきゃ…」というようなマインドの人が目標達成出来る可能性は低いでしょう。それは本人の努力が足りないのではなく、ストレスによるホルモン問題です。

 

「早くジムの日にならないかな」というマインドに持っていくことができれば、目標達成は目と鼻の先。トントン拍子に結果は出るでしょう。

 

それもトレーナー力。

 

楽しい空間、幸せな空間創りに励みましょう。