南の小言

100年健康を作るPTの日常

Dead fish eyes PT

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今日は、第59回理学療法士国家試験の日です。

 

私が国家試験を受けたのは5年前。その時の記憶は今でも強く残っています。緊張で眠れずベッドでぼーっとしていると、私の部屋に眠れない友達が集まってきて一緒に寝た覚えがあります(笑)

 

日々の勉強の集大成。国家試験合格率はの80%前後です。合格率80%と聞くと比較的簡単そうに感じますが、実はそうではありません。受験資格は【3年以上養成校のカリキュラムを遂行し、卒業資格を得たもの】です。

つまり、卒業資格を持っている時点でそれなりの知識はあります。それでも2割は不合格となるため、そこそこの難易度であることが分かります。私自身、あの頃の国家試験を今受けるとなると、合格するか危ういところです。それくらい難しい問題が出題されますし、幅広い知識が必要となります。

 

そんな国家試験を乗り越え晴れてPTになった暁には明るい未来が待っている!という事ではないことは、私のブログを読んでくださっている人はもうご存知でしょう。

 

こんな試験を乗り越えても、PTのおよそ57%は給料面に悩んでいるそうです。

 

なんだか寂しいですよね。

 

今年国家試験を受ける学生たちや今実習に励んでいる学生たちはどのような思いを持っているのでしょうか。抱いている気持ちは、果たして明るいものなのでしょうか。

 

PTの将来に怯えながら勉強をしている学生も少なくはないでしょう。そんな業界は悲しすぎます。

 

私は今後、病院や施設に次ぐ選択肢として、PTの知識を活かした新たなプラットフォームの存在があるということについて養成校のカリキュラムに入れるべきだと考えています。PTに開業権が無いことや、「医師の指示の元」という原則がある以上、自由なことができないことはわかっていますが、いつまでもその範疇で仕事をしていては、PTに明るい未来はありません。大金を叩いて資格を取得したにも関わらず安月給に悩むという負の人生を送る事になります。

 

公にしにくい部分ではありますが、学生時代から病院や施設以外にも選択肢があることを知るべきです。

 

Dead fish eyes PT「死んだ魚の目をした理学療法士

 

増え続ける「心を失った作業員のようなPT」を減らしていきたいです。