南の小言

100年健康を作るPTの日常

お金のゆとりは心のゆとり

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本日、とある利用者さんと屋外歩行練習中の出来事。利用者さんが道中の竹林で見つけた筍を見て一言。

 

利用者さん「立派な筍があるな〜!持って帰るか!」

私「立派ですね!でもこの筍はこの土地を管理している人の所有物になりますよね?勝手に採取したら問題になりますよね?」

利用者さん「大丈夫や。ここは私の土地だから」

 

 

お金持ちは違うな〜と感じました。介護保険の負担割合は所得によって変化しますが、彼は2割負担の方です。アパートをいくつも所持しておりお金に困っている様子は一切見受けられません。

 

訪問リハビリの対象者はほぼ75歳以上であるため、私の肌感覚では9割の方が1割負担です。その中でも稀に2割負担、極々稀に3割負担の方がいますが、負担割合が大きい人の大半は広大な土地や大きな家に住んでおり、お金に困っている雰囲気をまるで感じません。そして、負担割合が大きい人ほど心に余裕があるように感じます。(あくまで私の肌感覚です)

 

昔から「お金のゆとりは心のゆとり」と言いますが、この仕事をしているとそれを露骨に感じます。私たちの訪問リハビリは1割負担だと大体40分600円です(2割負担だと×2)現役世代の人であれば安く感じる額だと思いますが、所得の少ない方にとっては大きな金額だったりします。私自身、金銭的な問題で訪問リハビリが終了又は契約には至らなかったケースが数件あります。保険下では比較的安価で実施できる訪問リハビリも、それが安価と思うかどうかはその人次第です。生活がやっとの状態の人には当然高価に感じるでしょう。

 

【老後2000万円問題】というものが少し前に話題になりましたが、それが叶う人は国民の何%なのでしょうか。

 

人生100年時代と言われていますが、100年不自由なく生活できる資金を調達できている人はどのくらいいるのでしょうか。政府によって益々お金が搾取されていくこの時代。心のゆとりを作るには、若いうちから稼ぐ能力を養っておく必要がありそうです。

 

私が70〜80歳になった時、既存の医療制度が残存してるかは分かりませんが、その時に存在するサービスを満足に利用できるくらいのお金のゆとりは確保しておきたいと感じます。

 

もちろん例外はありますが、「お金のゆとりは心のゆとり」は大凡間違っていないと思います。