南の小言

100年健康を作るPTの日常

歩行は最強のエクササイズ!

【結論!高齢者の機能回復には歩行習慣が最重要!】

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持論です。

 

歩行は全身の80%の筋肉が導入されるといわれている非常に優秀なトレーニング方法です。その効果率は相当高く、歩行1万歩はSLR1200回、パテラセッティング400回、スクワット600回、端座位膝伸展2000回の負荷量に相当するといわれています。

 

現在、日本人の1日の平均歩数は、男性6,793歩、女性5,832歩と言われており、20年前と比較すると約1,500歩減少しています。歩行には筋力増強以外にも効果はたくさんあります。

 

生活習慣病の予防

②癌による死亡リスクの低下

③体調管理、疲労回復効果

うつ病の予防

⑤脳の活性化

 

高齢者のみならず若者にも必要な効果がたっぷりです。しかし、今の若者は「忙しい」を理由に、高齢者は「やる気が出ない」を理由にほとんど歩こうとしません。

 

私の利用者さんでも、訪問リハビリの時間以外はほぼ動かない人が大勢います。私と屋外歩行した時は約3,000歩ほど歩きますが、リハビリのない日は1日200〜300歩。ほぼトイレや食事の際の移動のみです。これではリハビリの時間にいくら運動をしようがマイナス要素が強すぎて元に戻ってしまいます。私は晴れの日には積極的に利用者さんを屋外に連れ出しています。「屋外歩行はPTじゃなくてもできるからPTの専門性を活かしたリハビリを処方した方が良いのでは?」と考える方がいるかもしれませんが、私はそういった利用者さんにとって最も効率的に成果が出る方法は歩行だと考えています。

 

自主トレとして歩行を賄うことができれば一番ですが、なかなかそうはいかないのが現状。そんな時はリハビリでしっかり歩行を促す。それが効果を出す近道だと考えています。

 

大凡10分/1,000歩と言われていますが、普段よりも1,000歩〜2,000歩歩く習慣がつくだけで身体機能は大幅に改善すると考えています。たった10分〜20分の運動です。それができない人が老若男女問わず多すぎます。

 

週1,2回フィットネスジムに通っている人はその時だけで満足していませんか?トレーナーはその時だけでも頑張ってくださいと伝えていませんか?そこに+αで歩行習慣が定着すれば、目標が一気に目の前に現れるでしょう。段階的な短気目標が必要ですが、そこに歩行習慣も組み込めると良いですね。

 

歩行に対して、PTやトレーナーはもちろん身体に詳しくない人ももっと積極的になるべきだと考えています。