南の小言

100年健康を作るPTの日常

PTはスモールジムへ

昨日のセミナーでカーフレイズを指導しました。最初にお手本で15回程見てもらいその後に実施してもらいましたが、あの時のたった15回のカーフレイズで下腿三頭筋が筋肉痛に…

 

「運動しましょう!」と熱く語っておいて、一番運動が足りてないのは私だったようです。

 

日頃の意識が大切ですね。

 

私がPTを目指し始めた頃、SNSにPTの未来を不安視するような投稿はあまりありませんでした。不安視どころか、高齢化の影響もあり【今後更に需要の増す職種ランキング】で常に上位にランクインする程期待値の高かった職種です。

 

しかし今ではポジティブな投稿を探す方が難しいくらいネガティブな投稿で溢れています。PT界隈に限らず何にでも否定的な意見を訴える人が増えている事も一つの理由ではありますが、にしてもこの界隈のネガティブ感は異常です。にも関わらず、毎年の新規PTの増加率は変化なし。不思議です。今の若い子たちの周りには簡単に情報を集めることのできるツールが溢れていますし、進路について考える時はまずネットやSNSで調べるでしょう。そこで現役PTの悲痛な思いや、SNSで数多く繰り広げられている惨劇を目の当たりにすると、私だったらPTを志すことを躊躇してしまいそうです。

 

それでもPTは増え続ける。

 

今の学生は、一体どのような思いでPTを志しているのか。本当に気になります。

 

PTの平均月収は20年間でどのくらい上がったと思いますか?なんと6,000円です。高齢化の影響で需要が増すと言われながらこの額。ちなみにここ20年で薬剤師の平均月収は83,000円、看護師は32,000円増加しています。(看護師の上昇率も低い気がします)

 

PTOTとして働く人の57%は給料が安いと感じているそうです。約2人に1人以上が給料面に悩んでいる状況です。

 

高齢化が加速し、リハビリの需要が年々増しているにも関わらず、なぜここまで給料が上がっていないのか。

 

一つの問題として、PTの給料を上げなくても人員確保が容易な点があります。ここ最近世間でもPTの給料問題が度々取り上げられていますが、それでもPT養成校は増え続け、定員割れすることなく生徒が集まっています。毎年1万人程PTが増えている為、給料を上げなくても募集をかければ採用できます。そして技術の有無関係なく診療報酬は一律。高級取りになりやすい年配PTよりもフレッシュな若いPTを雇う方が病院側も好都合です。

 

そんな理由から最近は、中堅PTがごっそり退職し、若手とベテランだけが残ってしまう病院が増えているそうです。

 

薬剤の調合は薬剤師にしかできない。特定の薬は市販では購入できない為、薬剤師がいないと買えない。特別な存在なので給料は上がりますよね。

 

看護師は、高齢化により需要が急増しているがそもそも人が足りていない。注射等の医療行為ができる。給料は上がりますよね。

 

PTは医療現場では既に人は足りている。手技や知識は別としてPTにしかできない特別な業務というものは特に存在しない。介護士と一括りにされがち。

 

うーん。期待値は非常に低い状態です。

 

ましてやその影響で【なあなあPT】が急増していることも悪い流れを加速される要因となっています。特に努力もしない、上昇志向でもない、なあなあで働いているPTが増加しています。PTとしての誇りは持っているが、その誇りに縛られてしまっているという状況です。

 

勿体無い。

 

その知識、その技術、実は一般人には真似できない凄いものですよ。

 

病院で働いている以上は、あなたの価値を決めるのは国です。国に与えたれた範疇で働いていては本来持っている価値を活かすことができません。

 

そして、益々医療従事者としての地位が失われていきます。

 

じゃあどうするか。

 

何度もお伝えしている通り、【新たなプラットフォーム】に飛び込むしかありません。

 

それはもちろん【スモールジム】です。

 

病院のように守られていないかもしれませんが、可能性に満ち溢れた場所です。

 

PTとしての価値を更に高めることのできる絶好の場です。

 

低賃金に悩みつつも向上心のない人は、そのまま守られながら働く方が良いでしょう。

 

【自分を高めたい】【もっと上の場所で活躍したい】

 

そんな人は是非、スモールジムへ。

 

病院よりも遥かに大きなフィールドで社会問題に立ち向かうことができます。

 

視野を広げましょう。