南の小言

100年健康を作るPTの日常

高齢者の筋トレは回数やセット数が命

本日、初めてもう一人のPTが体調不良により早退しました。私が体調を崩す度に彼に負担をかけてきた分、今日で少しだけ恩返しすることができました。ほんの少しですけどね。

ただ、属人性の強いこの仕事はお互い簡単に休むことができません。責任を持って毎日取り組んでいますが、いつでもフォローできる体制をもっと構築していかなければなりません。

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NSCA等のトレーナー資格を所持している人やトレーニーなら分かる思いますが、筋トレは正しい負荷量を正しいセット数実施しなければ要求している筋力強化は叶いません。私たちのような若い身体であれば自由に負荷を調節してもある程度までは問題ありませんが、対象者が高齢者になるとそうはいきません。

 

内科及び整形外科的持病の有無や程度、身体痛の箇所、その日のコンディション(体調)によって負荷量を調整しなくてはいけません。筋肥大を図りたいからといって教科書通りの負荷量に調整してしまうと、最悪の場合持病の悪化や怪我に繋がります。

 

その為、必然的に器具を使わない方法や座位又は臥位運動といった安全かつ低負荷のプログラム構成になります。

 

そこで、錘で負荷量をあげることができない分、1セットに実施する回数やセット数が非常に重要になります。

 

リップリフトは大臀筋鍛える上で最もポピュラーな方法ではありますが、実際大臀筋への影響はそれほど大きくありません。スイッチ入力目的で実施するのであれば問題ありませんが、筋力強化を図る場合は10回程度では全く足りません。

 

マシーン以外で鍛える時の負荷量の調整が適切ではないトレーナーやPTをよく見かけます。

 

なぜその回数?なぜそのセット数?

 

他人に聞かれた時にすぐに答えることができない人は二流であり、高齢者にリハビリをする立場であれば論外です。

 

高齢者の筋トレは回数やセット数が命です。

 

トレーナーやPTの方は今一度回数やセット数が正しいのか確認してみましょう。