本日のメディカルサポートは小指マレットフィンガーを罹患し、2週間前に手術を施工された方へ、どういったプログラムを立案していく必要があるかという内容でした。
マレットフィンガーは安静期に安静を怠ると変形が残存してしまうリスクが非常に高い疾患です。その為、トレーナーはいかに患部の安静を保つかを第一に考えてレッスンを進めていくかが鍵になってきます。
患部を直接的に使用しなくとも、当然力んだ拍子に患部に力が入ってしまう可能性もありますし、転んだ拍子に手がついてしまったりすると取り返しのつかないことになる恐れもあります。
となると本当に簡易的な運動がメインになってしまいます。
それではせっかく来てくださっている会員様に満足して頂けない可能性があります。
安静期というトレーナーにとっては悪条件の中でも会員様に満足して頂く方法
①その疾患の概要をトレーナー自身が熟知し、会員様にとって医者の次の先生となる
②会員様の要望に応じて、最も安全かつ一定の負荷量を与えることが可能であるトレーニングを選択する。
③安静期だからこそ時間を割くことが出来る局部的なトレーニングを増やす。
腹部痩せが希望であれば、本来ベンチプレスやラッドプルダウンに割いているような時間を腹筋及び体幹トレーニングに全振りする。
ベンチプレスやラッドプルダウンができない場合、代案を用意することで同筋肉を鍛えることも一つの選択肢だが、マシーンを利用することによる満足度は非常に大きい為、代案に満足頂けない可能性があります。
その場合は上記のように普段以上に局所的なトレーニングに時間を割くことも、満足度を向上させる上では適切だと考えます。
運動による【疲労感】と【満足度】はある程度比例しているという文献があります。
たくさんの引き出しを用意し、会員様の要望を聞きながらも、適切な運動を提案して行くことが大切だと思います。