南の小言

100年健康を作るPTの日常

訪問リハビリ→スモールジム

【訪問リハビリ→スモールジムの流れを作れるか】

 

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変形性股関節症によりTHAを施行した利用者さん。もうすぐ手術して一年が経過します。退院後すぐに訪問リハビリが開始された為、約1年間みっちり私とリハビリを実施してきました。そんな彼女ですが、指示期間満了の兼ね合いで訪問リハビリは来月で終了となります。

 

最初は杖を使ってやっと歩いている感じでしたが、今は何も使用せず安定して歩いています。

 

ネガティブな終了ではないですが、歩くのもやっとな状態から見てきた分やはり寂しい気持ちがあります。

 

そんな彼女から今日こんな話がありました。

 

「リハビリが終了したらジムに行こうと思っています。家の近くの(某24hジム)に行こうと思っていますが、どんな運動をすれば良いかも分からないし、逆に股関節の具合が悪くならないか心配です。なので、悩んだら(某24hジム)でパーソナルトレーニングのコースをお願いしてみようかと考えています」

 

私はすかさずこう答えました。

 

「(某24hジム)でパーソナルトレーニングをするくらいなら絶対にスモールジムに来た方がいいですよ。金銭的な問題もあるので24hジムを選択することは悪いことではありませんが、下手にパーソナルトレーニングをするくらいならスモールジムのトレーナーの方がよほど整形外科疾患について知識を持っていますよ。〇〇さんはムキムキなトレーナーの指導よりも痛みや整形外科疾患に詳しいトレーナーに指導してもらうべきです」

 

利用者さんに営業行為をすることは好きではありませんが、彼女のことを考えるとスモールジムの方が良いということは火を見るより明らかです。

 

私自身数種類の24hジムに通いましたが、そこのトレーナーの中に痛みや整形外科疾患に詳しい人は1人もいませんでした。ただ、皆さんムキムキです。これは一般的なトレーナーを侮辱している訳ではありません。彼らはボディメイクや筋肥大させるプロではあると思いますが、リハビリに近い部分に関しては詳しくありません。単純に専門外というだけです。

 

目的や用途によって通うジムを考える必要がありますが、今回のように股関節疾患に悩む人が通うべき場所は間違いなくスモールジムです。

 

彼女の家はスモールジムから非常に遠い為、通う可能性は低いですが、ジム選びは慎重にして欲しい事を伝えました。

 

もっと店舗が増えれば、ジム選びの際に必ずスモールジムが上がってくるようになるはずです。

 

多くの人にスモールジムのサービスを届けるにはまだまだ店舗数が足りません。

 

訪問リハビリ→スモールジムの流れが少しでも出来れば、安心して訪問リハビリを卒業させる事ができるのにな…と感じました。

 

それ以外にも、彼女はこんなことも言っていました。

 

「調べてたらチョコザップやカーブスっていうところも出てきました。でも何が違うのか分かりません」

 

これが世間一般の意見なんだと感じました。

 

私たちはジムそれぞれの特色や対象を理解していますが、一般の人はその違いを細かくは理解していません。「なんとなく家から近いから」「安かったから」くらいでジムを選択する人が多い印象です。

 

【〇〇な時はスモールジム】

 

【〇〇が痛い時はスモールジム】

 

といったようにA=Bを広めていかなくてはいけません。