南の小言

100年健康を作るPTの日常

また在宅サービスのイメージが落ちる

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ヘルパーが訪問介護先で利用者さんの現金や所有物を盗むというニュースが最近本当に多い。昨日も京都府のヘルパーが窃盗の疑いで逮捕されました。何度もニュースやSNSで大々的に取り上げられているにも関わらず同じ問題が起こります。

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ただでさえヘルパー不足が深刻化している日本で、真剣に働いてるヘルパーを侮辱する行為です。ヘルパーはもちろん訪問看護や訪問リハビリ等の在宅サービスに関わっている事業所や職員にとってもデメリットしかありません。

 

変に警戒心を持たれることで信頼関係を築くことが難しくなる場合もありますし、そもそもそういった警戒心から仕事が流れてしまう可能性もあります。

 

信頼関係の構築が最も重要になってくる在宅サービス。このような出来事が全国各地で頻繁に発生してしまうとこの上なく厄介です。

 

私の利用者さんにも先月から防犯カメラを設置された方がいます。同居人である娘さんが日中1人になってしまう本人の安否確認をする為に設置したものですが、リハビリ内容も音声も常に筒抜状態となったことで私自身も少しやりにくくなりました。もちろん一切悪いことはしている訳ではありませんが、監視されているという感覚は息詰まります。

 

今後は防犯目的でカメラを設置する人も増加するでしょう。利用者さんの安全を確保することには繋がりますが、訪問スタッフのストレスにも繋がる危険性があります。

 

また、認知症の症状として【物取られ妄想】というものがあります。文字通り単なる妄想ですが、その矛先は家族や普段お世話をしているヘルパー等の訪問スタッフに向けられる事が多いです。病院や施設であれば対応の仕方はそれほど難しくありませんが、在宅サービスの様な一対一の状況でそういったことが起こると、周りからは疑いの目を向けられますし、構築してきた信頼関係が一気に崩れてしまうも危険性もあります。

 

本来なら家族もすぐに妄想だと気付くものですが、こういった事件が度々表立って放送されてしまうと、まず訪問スタッフが疑われてしまう可能性があります。

 

疑われた側の精神的苦痛は計り知れません。

 

ただ、一部の手癖の悪い人のせいで業界全体が疑いの目で見られることになります。

 

窃盗はしない。

 

当たり前すぎる事ですが、当たり前の教育も必要かもしれません。