南の小言

100年健康を作るPTの日常

1番難しいのは人間の身体

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今まで数多くのメディカルサポートを実施してきましたが、その都度思うことがあります。

 

それは【世の中の何よりも人間の体が1番難しい】ということです。

 

数学のように公式に当てはまれば問題が解決する訳でもなく、PCのように左クリックで次の画面に移る訳でもありません。自分の行った治療によって良くなったのか気持ちの問題なのか、それを評価することも難しい。

 

【正解があるようで無いが、正解が無いようである】

 

これが人間の体であると感じます。

 

メディカルサポートを実施後に会員さんの身体が良くなったという話を聞くと安心しますが、それが私の助言による成果である保証は無く、トレーナーさんのその後の付き合い方や努力のおかげだったりします。

 

私としてはどちらにせよ会員さんの身体が良くなることが最も嬉しいことですが、メディカルサポートを実施すればするほど人間の身体の奥深さを感じます。

 

痛い=安静が当たり前だった数年前。今では痛い=運動療法が主流です。真逆ですよね。

 

どんな業界でも日々新しい知識や情報が過去のそれらを塗り替えていきますので、基本的には上書き保存です。しかし、人間の身体は真逆の意見が新たな主流になることも多々ありますし、数年後に過去の知識が戻ってきたりします。

 

もはやファイル保存です。

 

もちろん勉強し続けて損はありませんし、本当の根幹となる部分は変わりませんが、参考書を読めば読むほど頭がゴチャゴチャになります。

 

それくらい人間の身体はまさに迷宮。

 

悩みの種だらけですが、そこに面白さがあります。

 

こんな複雑なものだからこそ、それを扱う仕事に勤しむ場合は、自己研鑽が必須だと感じます。

 

自分のてきとうな解釈が、会員さんの健康を害する可能性があることを忘れては行けません。